演目について |
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| 寿式三番叟(ことぶきしきさんばそう) |
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| この寿式三番叟は、能の「翁」を義太夫に移したもので、天下泰平、五穀豊穣を祈願するご祝儀曲です。現行の台本になったのは、宝暦十三年豊竹座新築開場の時で、その後明治時代中期に二世豊澤団平師により改曲され現在に引き継がれています。 ソナエで始まり、面箱を捧げ持った千歳が登場します。その後、翁、三番叟が登場します。千歳の舞が終わると、翁が神格を得るための面を付け、長久円満、息災延命を祈願し舞い終わると面をはずし退場します。「翁送り」 その後、三番叟の賑やかな連れ舞いになります。「揉みの段」 やがて千歳から鈴を渡れ、猿楽を所望された三番叟が鈴を鳴らしながら子孫繁栄、五穀豊穣を願い舞い始めます。「鈴の段」 三番叟が種を蒔く仕草をしながら踊る「種蒔き」 次第に種を蒔く速度があがり、疲れてしまいますが、何とか持ち直し元気に舞い納めます。 寿式三番叟 詞章 それ豊秋津洲(とよあきつす)の大日本 国とこたちの尊より 天津神(あまつかみ) 七代の後 地神の初め 天照大神 (合)岩戸に籠らせ給いし時 世は常闇となりけらし その時に 四方津神八百万(よもつかみやおおろず)の御神達 神集めに集め給い庭火を焚いて庭神楽 神棲む注連(しめ)と木綿襷(ゆうだすき) 太宣言(ふとのりこと)の神歌(かみうた)や 式三番(しきさんば)のそのいわれ おさおさ申すも畏れあり 【翁】とうとうたりたらりら たらりあがり ららりとう ちりやたらり たらりら たらりあがり ららりとう 【千歳】鳴るは滝の水 鳴るは滝の水 日は照るとも(合)絶えずとうたり 常にとうたり(合)君の千歳(ちとせ)を経(へ)んことは 天津乙女(あまつおとめ)の羽衣よ 鳴るは滝の水 日は照るとも絶えずとうたり ありうとうとうとう (合)とうとうとうと鳴る鼓 宇佐(うさ)の神の御役(おんやく)にて(合)笛の初音(はつね)も高まどや 笛吹きの大明神 大鼓(おおこ)は高野(たかの)の大明神 太鼓は熱田の源太夫(げんだゆう) いずれも(合)秘曲の打ち囃子(合)鳴るは滝の水 日は照る神の神慰(かみいさ)め されば春日の大明神 翁(おきな)の袂ひるがえす 扇の手こそ面白や (合)あおににて 青丹(あおに)よし 奈良の都の三笠山 陰もあらたに慈悲万行(じひまんぎょう) 七五三の歩みの大事 十五の拍子とりどりに (合)万代の池の亀は 甲に三極を戴いたり 滝の水麗々と落ちて(合)夜の月あざやかに浮かんだり(合)渚の砂(いさご)さくさくとして 朝(あした)の日の色を朗ず 天下泰平国土安穏(てんがたいへいこくどあんのん)の 今日のご祈祷なり 千秋万歳(せんしゅうばんぜい)悦びの舞なれば 一(ひと)舞い舞おう万歳楽 万歳楽 万歳楽万歳楽 長久円満息災延命(ちょうきゅうえんまんそくさいえんめい) 今日のご祈祷なり 「鳴物・翁送り」 「揉みの段・三番叟」 おうさえおうさえ悦びありや悦びありや 我が此の処よりは外えはやらじとぞ 思う (合)ものの音につれて 立ち舞うおみ衣 千歳は近江(おおみ)なる 白髭の御神なり 黒き尉(じょう)は住吉の大神 鼓は波のとうと打つ 音は高天原(たかまがはら)なれや 岩戸に向かう神神楽(かみかぐら)(合)ふそろぐせりと吹く笛も ひりやひしぎの音色まで 春は霞の立ち姿「合 二上り」 【三番叟】アラ目出度やな ものに心得たる アドの太夫殿に 見参(げんぞう)申そう 【千歳】ちょうど参って候 【三番叟】誰がお立ち候ぞ 【千歳】年頃の朋輩連れ友達 御アドのために罷り立ちて候 今日の三番叟 猿楽きりきり尋常に舞(も)うておりそえ 色の黒い尉殿 【三番叟】この色の黒い尉が 今日のご祈祷を 千秋万歳所繁盛(ところはんじょう)と舞い納めうずる事は 何よりもって安うぞう まずアドの太夫殿は 元の座敷へ おもおもと 御直り候え 【千歳】某(それがし)が元の座敷へ直ろうずる事は 尉殿の舞よりも いと安うぞう 御舞いのうては直り候まじ 御舞い候え 【三番叟】御直り候え 【千歳】御舞い候え 【三番叟】あらようがましや 【千歳】さらば鈴を 参らしょう 【三番叟】そなたこそ 「鈴の段・合 本調子」 初日は諸願満足円満 二日(ふつか)の日はまた二つ柱 鈿女(うずめ)の神子(みこ)が 一ト二タ三四五ツ六ュ七八 九(ここ)のたり(合)百千万(ももちよろず)の舞の袖 「種蒔」五月(さつき)のサ女房が笠の端(は)をつらねて 早苗おっ取り打ちゃ上げて謡(うと)うた 千町(合)万町億万町(合)田をば ぞんぶりぞ 田をば ぞんぶりぞ ぞんぶりぞんぶりぞんぶりぞ(合)御田を植えるならば 笠買(こ)うて着しょうぞ 笠買(こ)うてたもるならば なおも田を植おうよ 三日(みっか)は福徳寿福円満 子徳人の子宝(合)車座に並べた (合)辰松ゆる松 かいつくひっつく 火打袋ぶらりと付けて候ぞ(合)これ式三(しきさん)の故実にて 三日(さんじつ)これを舞うとかや(合)柳は緑花は紅(くれない) 数々や 浜の真砂(まさご)は尽きるとも 尽きせぬ和歌ぞ敷島の 神の教えの国津民(くにつたみ) 治まる御代こそ目出度けれ |
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| 俄獅子(にわかじし) |
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| 靱猿(うつぼざる) |
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| 団子売(だんごうり) | |
| 団子売の本名題は音冴春臼月(ねもさゆるはるのうすづき)と言い、元は清元の玉兎月影勝(たまうさぎつきのかげかつ)を義太夫化したもので、幕末から明治初年頃に作られたと言われています。この曲は義太夫では珍しく一曲を通して二上がりで演奏します。 団子売りの夫婦、杵造とお臼が、杵と臼を夫婦に見立て、子孫繁栄を願い、童歌、高砂の松の目出度い歌で夫婦が踊ります。 団子売 詞章 こんど こんど仕出しじゃなっけんけれど、 雪か花かの上白米を、痴話(ちわ)と手管でさらせて挽(ひ)いて、情けでこねてしっぽりと(合) 飛び団子 やれもさうややれ やれさてな 臼と杵とは女夫(めょうと)でござる。やれもさうややれ やれさてな、夜がな夜ひと夜 おおやれおおやれな。ととんが上から月夜はそこだよ。ヤレコリャよいこの団子が出来たぞ。おおやれおおやれサ、はれわいさて、これわいさて、どっこいさてな、よいと よいと よいと よいと よいとなとな これわいさのよい女夫 臼と杵との仲もよや。(合) お月様さえ嫁入をなさる。ヤットきなさろせ とこせとこせ 年はおいくつえ、十三七つえ。 ほんにえ、お若いあの子を生んで、ヤットきなさろせとこせとこせ 誰に抱かせませうぞえ、おまんに抱かそぞえ。 見てもうまそな品物め。 さうだよ。高砂尾上の、爺様と婆様が箒を手に持ち、熊手をかついで目籠をしよひそろ。小松の枯葉を、さらりと集めて、戻ろとしたれば、上の枝には鶴の巣籠り、下の小池にや女亀と男亀が、空を眺めて、このや松はな、目出たい松にて高砂文句も、ここらでとめましよ、尾上。かくては尽きじと女夫連れ、かしこを指して |
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